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俺たちは「自由に考えている」と思っている。だが、それは本当の自由なのか？本当に俺たち自身の意志で考えているのか？

許された範囲の中で、笑い、泣き、怒り、悩み、考える――それを「自由」だと信じ込まされているだけではないのか？

始まりは1789年か、それ以前か。だが、どこからでもいい。重要なのは、この「限界付きの自由」という檻の中で、俺たちがまるで何の疑問も抱かないように仕向けられているということだ。

もし本当に、俺たちが自由に考えられるのなら、隠された真実が暴かれたとき、それは当然のごとく広まるはずだ。だが、実際はどうだ？

どんなに真実が漏れても、多くの人間はそれを「デマ」だとか「陰謀論」だとか言って切り捨てる。それはなぜか？

答えは簡単だ。俺たちの思考様式や感性そのものに、巧妙な介入がなされているからだ。

ただ隠蔽するだけではなく、「それを知っても認識できない」ように仕組まれている。つまり、俺たちは知らないのではなく、知っても気づかないのだ。

土台そのものが歪められているのだから、どれだけ「真実」が漏れようと、それを「真実」として受け取ることができない。まるで、「最初から無かったもの」として処理される。

俺たちは「強制」されていない。いや、もっと正確に言うならば、「強制されていないと十分に認識できる状態で」強制されているのだ。

自分の考え、自分の感情、自分の信念。それらは本当に自分のものなのか？

もしそうなら、「こう思うことすら許されない」という状況が、この世界に存在するのはなぜなのか？

新型コロナウイルスの話を考えてみよう。感染対策やワクチンの話には熱心に反応する人々がいるが、その起源について本気で考えた者はどれだけいるだろうか？

「そもそも、なぜこのような状況になったのか？」

この問い自体を発想することができない。いや、発想することを「不可思議な抗力」によって抑え込まれているのだ。

気づいているか？「考えないようにされている」のではない。「考えなくても済むようにされている」のだ。

そして、その仕組み自体が、俺たちの「自主的な選択」によるものだと思わされている。

俺たちは、「自分で選んでいる」と思っていることのほとんどを、実は選ばされている。

自尊心と虚栄心をくすぐられ、「お前は自由だ」「お前は賢い」「お前は特別だ」と思わされる。その瞬間、俺たちはまんまと騙されている。

プロがいるのだ。何世紀にもわたって洗練された手法で、俺たちの思考をコントロールするプロが。彼らは、俺たちが「自主的に」考えるように仕向ける。実際には彼らのレールの上を走っているのに、それを「俺が選んだ道だ」と信じ込ませる。

この問いを考えたことがあるか？

「私がこう思ったのは、本当に私がそう思ったからか？」

もしそれを疑い始めたら、君はもう「部品」ではなくなる。

だが、逆に言えば、「部品」として生きる方が、楽ではある。考えずに済む。疑わずに済む。ただ流され、指示通りに動き、決められた範囲の中で満足する。

だが、それは本当に「生きている」と言えるのか？

「お考えいただきたい」

俺たちには選択肢がある。いや、本当は選択肢など無いのかもしれない。なぜなら、俺たちはすでに操られているのだから。

だが、それでも考えるしかない。

今は雌伏の時だ。耐えるしかない。だが、どこかで進まなければならない。

もし進まないのなら、それはそれでいい。工業部品の一つとして、「それなりに楽しい」と感じられる人生もあるのだから。

だが、俺はそれを気にくわないと思う。

「私がこう思ったのは、私がこう思ったからか？」

この問いに、確信をもって答えられる日が来るまで、俺は考え続ける。